第522回例会 : ものづくりと設計技術<工場見学>

工場見学

日時:2025年6月18日(水)13:30~16:40
申し込み/状況 参加人数: 67人

■ 開催日時: 2025年6月 18日(水) 13:30~16:40

■ 申込締切日 : 2025年3月28日(金)

会場定員:40名 ※会場は募集人数が定員に達したため締切りました 

オンライン定員【2次募集】:若干名 5月9日(金)17:00 締切ました
※ 出欠入力後に【回答者用情報エリア】に表示される「オンライン確認書」に手書きサインしたPDFの提出順受付け締切り

 

■ 担当幹事 :   日鉄エンジニアリング株式会社 阿部氏 /ダイキン工業株式会社 浜田 氏

場所

■ 開催場所: DMG森精機株式会社 伊賀事業所
〒519-1414三重県伊賀市御代201番地

交通手段

■ 会員メールにて連絡済み

備考

■ お問い合わせは 関西設計管理研究会 事務局長 宛 お問い合わせフォームから問い合わせください。

スケジュール

13:25~13:30

事務局長より注意事項案内

13:30~13:40

DMG森精機様 藤嶋副社長 ご挨拶

13:40~14:25

【DMG森精機株式会社 伊賀事業所 工場見学】

世界最大手の工作機械製造会社の最先端技術の工場見学

14:25~14:30

休憩

14:30~14:35

Teams配信開始

関西設計管理研究会 会長 株式会社LIXILL  垂水 伸輔 氏 ご挨拶

14:35~15:35

【DMG森精機株式会社 研究発表】
①「開発システムの構築とその変遷について」
独 GILDEMEISTER社との経営統合における開発システム(CAD、BOM)の取り組み、システム構築の目的について

②「3D-CADを活用した生産プロセスの改善」
3D-PMIを活用した内製加工品の2Dレス化の取り組みと、3Dモデルを活用した組立DXについて

③「デジタルツインテストカットについて」
3Dモデルを活用したデジタルツイン技術の開発について

15:35~15:40

休憩

15:40~16:30

【パネルディスカッション】

DMG森精機株式会社発表者とKEACメンバーによるパネルディスカッション
<コーディネーター>
・幹事 ダイキン工業株式会社  浜田 恒彰 氏
<KEACパネリスト>
・副会長 株式会社堀場製作所  船田 紘平 氏
・顧問 MAKErs SENSE(元パナソニック)中谷 光男 氏

Teams配信終了

16:30~16:40

記念撮影

18:00~20:00

【懇親会】JR奈良駅周辺にて開催予定

イベント・レポート記事

DMG森精機さんの工場見学を通じて、未来に向けてデジタル技術を積極的に活用し、会社全体を大きく変えようとしている強い意志を感じました。
DMG森精機さんは、従業員が約1万3000人、売上高が約5000億円という、世界で活躍する巨大な工作機械メーカーです。特に印象的だったのは、2016年にドイツの会社と完全に一緒になった後、システムを一つにまとめるという、非常に大きなチャレンジを成功させたことです。
日本とドイツでは、使っている設計ソフトや、部品の管理方法(BOM構造)、さらには図面の描き方まで、たくさんの違いがありました。この異なるやり方を、約1年半かけて、定期的な話し合いや、お互いの譲り合いを通じて、一つのルールに統一したのです。これは、トップダウンで「ツールはドイツに合わせる」という大きな決断があったものの、現場レベルで細かく調整を続けた、並々ならぬ努力の賜物だと思います。
また、人手不足が深刻化する中で、DMG森精機さんは**「マシニングトランスフォーメーション (MX)」**という、複合加工機で複数の工程を一つにまとめる工夫を進めています。これを支えるのがデジタル技術です。
同社は、従来の紙の図面ベースの非効率な作業を思い切ってやめ、**立体的なデータ(3Dモデル)**だけで設計や製造を進めるやり方へと移行しています。組み立ての手順書もすべてデジタル化され、紙をなくすことで、ミスを防ぎ、仕事の効率を上げることを目指しているのです。
さらに驚いたのは、**「デジタルツインテストカット」**という技術です。これは、実際の機械を使わずに、コンピューターの中に作ったそっくりな仮想空間で試し削り(シミュレーション)ができる技術です。これにより、お客様に提案する際や、新しい機械を開発する際に、加工にかかる時間や精度を正確に予測できるようになり、大きな強みとなっています。
もちろん、新しいやり方には苦労が伴います。長年紙に慣れ親しんだ現場の方々の抵抗 や、複雑な配線・配管の設計をシステムに正確に伝える難しさ、また、3Dデータ特有の細かなズレ(公差)が積み重ならないように管理する難しさ など、様々な壁に直面しています。
しかし、同社は、過去のベテランの加工ノウハウをデータとしてシステムに組み込んだり、現場で小さな成功事例を積み重ねて**「電子化は便利だ」と実感してもらう** といった、地道な工夫と努力でこれらの壁を乗り越えようとしています。
これらの取り組みは、単に最新技術を導入するだけでなく、組織の文化や働くプロセスそのものを根本から変えようとする、勇気ある挑戦だと感じました。