第519回例会 : オープン例会

事前登録で非会員企業の方も無料で体験参加いただけるオープン例会

日時:2025年1月31日(金)13:30~17:00
申し込み/状況 参加人数: 85人

 

※非会員企業の申込はこちらから

■ 開催日時: 2025年1月31日(金)13:30~17:00 ※受付開始 13:20~
※会場準備のため13:20までホールへの入場はできません

■ 申込締切日: 2025年1月29日(水)17:00 締切りました(懇親会キャンセルの場合キャンセル料がいります)
会場定員(70名)・オンライン定員(70名)

■ 例会担当幹事 : 垂水会長 / 河添事務局長 /

 

 

場所

B棟 立命館いばらきフューチャープラザ1階 カンファレンスホール
〒567-0871 大阪府茨木市岩倉町2

■ Zoomのインビテーションはログイン後に出欠入力すると、最下部の「イベント回答者用情報エリア」に表示されます。

交通手段

駐車場はありませんので公共交通機関でお越しください
JR茨木駅東口より歩行者専用道にて門まで徒歩約 5分、門より徒歩3分 計8分
駅から歩行者専用道のアクセス地図はこちら

備考

■ お問い合わせは 関西設計管理研究会 事務局長  河添 俊幸 宛 コンタクトフォームから問い合わせください。

スケジュール

13:30~13:50

会場案内
事務局長 河添俊幸(MAKERS BRAIN有限責任事業組合)

ご挨拶  関西設計管理研究会のご紹介
会長 垂水伸輔(株式会社LIXIL)

13:50~14:50

【2024年度優秀賞】

『企画マインドを持った技術者集団へ』

株式会社河合楽器製作所
電子楽器事業部 商品開発グループ 機構・音響チーム 課長 中西 芳徳 氏
電子楽器事業部 新技術開発グループ 入村 浩太朗 氏

一昔前に比べ、代替技術、製品、サービスが次々と生み出される変化の速い時代となり、
技術者及び技術部門に求められることが大きく変化しています。
本講演では、このような時代に於いて技術部門としてどのような活動を実施してきたのかをお話します。
技術者個人のマインドセットから組織としての仕組みづくりまで、実際に直面した課題とその際の取り組み等具体的な事例を交えながらご紹介致します。

14:50~15:00

換気・休憩

15:00~16:00

【特別講演】

「人間の問いがAIの可能性を広げる—モノづくり with AI」

猿渡 義市 / Giichi Endo
株式会社 日南 | 取締役 デザイン/エンジニアリングデビジョン統括本部長
With AI – AI と創るクリエイティブ超創作術 著者

プロダクトデザイナーを経て、1990年に日産自動車株式会社に入社。25年間、カーデザインに従事し、K12
マーチのエクステリアデザインやインフィニティのデザインを手がけました。2015年には株式会社日南に移籍
し、次世代をリードするモノづくりのスキル構築を目指しています。
デジタルデザインプロセスの構築からデザインコンサルティング、プロトタイプ製作、生産デザインの展開まで、
一貫した体制を構築。デザイン CAD モデリングのガイドブック多数執筆、企業デザイナーのトレーニングやモデ
リングソフトの開発にも積極的に参加しています。最近では、40 年のキャリアを基に AI を活用した新たなワー
クフローを確立し、次世代デザインの可能性を常に探求しています。
経歴
1984年 IDEX株式会社 インダストリアルデザイナーとして入社
1986年 IDEX株式会社 進学の為に退社
1988年 アーバンデザインカレッジ カーデザイン学科 入学
1990年 アーバンデザインカレッジ カーデザイン学科 卒業
1990年 日産自動車株式会社 入社 デザインセンター配属
2006年 日産デザインヨーロッパ イギリス・ロンドン海外赴任
2009年 日産デザインヨーロッパ 帰任
2013年 株式会社クリエイティブボックス 出向(日産デザイン・原宿サテライトスタジオ)
2015年 日産自動車株式会社 退社
2015年 株式会社 日南 入社
2024年 現職:株式会社 日南 取締役 デザイン/エンジニアリングデビジョン統括本部長

執筆
Fusion 360 Masters オートデスク著 出版社:ソーテック社
Autodesk Fusion 360 Sculpt Advanced 出版社:ボーンデジタル
Fusion 360 実践ガイドブック 出版社:マイナビ出版
受賞歴
2002年 グッドデザイン賞 受賞 日産マーチ K12
2003年 ドイツ・レッドドットデザイン賞受賞 日産マイクラ K12
2017年 IFデザイン賞 受賞 DENSOエンジンECU Generative Design
2017年 グッドデザイン賞 受賞 DENSOエンジンECU Generative Design
2020年 JIDAデザインミュージアム ゴールド WOTA 水循環型手洗いスタンドWOSH
2021年 日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 WOTA 水循環型手洗いスタンドWOSH

著書:「With AIーAIと創るクリエイティブ超制作術」2024/9/14

16:00~16:10

質疑応答

16:10~16:30

【2025年度活動計画】
 企画担当 出 副会長(株式会社島津製作所)

 

16:30~16:40

次回例会案内

17:00~19:00

懇親会   定員35名 先着順受付
GARDEN TERRACE LION 立命館いばらきフューチャープラザ店

イベント・レポート記事

『企画マインドを持った技術者集団へ』  株式会社河合楽器製作所
技術者集団の自主行動
企画マインドを持った技術者集団への取り組みについて、カナダ出張中の入村浩太朗氏より現地が深夜にもかかわらず、自身の経験を紹介いただく。VPC1の開発を通じて従来からの後継機種依存の壁を乗り越えるため、徹底的な越境(設計→プログラム→企画)と、各業務を体得して自主的な行動を取ったことを紹介。また、海外セールスマネージャーとの関係構築や新商品の企画における課題解決活動と、カワイの音で他の音響メーカーとコラボする取組についても触れている。
音響機器開発の課題 
中西芳徳氏より音響機器開発における課題と解決策について説明された。人の壁を乗り越えるために、エンジニアの視点を理解し、データ driven の開発環境を作り出すことの重要性を強調する。また、ピアニストをペルソナとして設定し、評価グリッド法を用いて抽象的な音の表現を物理モデルに翻訳する過程を説明する。最後に、商品の魅力を伝えるために、外観デザインやストーリー作りの重要性を指摘し、開発者がカタログ作成にも携わることの意義を述べる。
「人間の問いがAIの可能性を広げる—モノづくり with AI」 猿渡 義市 / Giichi Endo
   株式会社 日南 | 取締役 デザイン/エンジニアリングデビジョン統括本部長
日南グループのAIデザイン
AIを活用したデザインの可能性や、日南グループの55年の歴史、技術力、デザイン力について触れる。同社は自動車、ロボット、モビリティなど幅広い分野でプロトタイピングや製品開発を行っており、今後はイノベーションに特化し、自社製品の開発にも注力する方針を示す。会社は企画からデザイン、製造まで一貫したサービスを提供し、新たな価値創造を目指している。
AIを活用したデザインプロセス 
AIは素早くアイデアを生成できるが、本質的な問いや明確なビジョンが重要であると強調。また、AIは無限に生成できるため、デザイナーの役割は大量の選択肢から最適なものを選ぶことだと述べている。AIを効果的に使用するには、プロンプトを曖昧にして幅広いアイデアを生成し、自分の思考の外にあるものを探求することが重要だと紹介。「AIガチャ」として、異なる乗り物の画像をAIに合成させて、アイデア出しが瞬時にできることが紹介された。
AIと地方創生の活用 
AIを活用したフードデザインと地方創生プロジェクトについて紹介。AIを使用してラーメンのレシピを開発し視覚化する過程を、鯛の熟成肉をのせたラーメンレシピの事例から紹介がされた。さらに秋田県の地方創生に関するAIを活用したディスカッションプロセスを説明。このプロセスでは、AIが異なるバックグラウンドを持つ仮想的な参加者を生成し、多角的な視点からの議論を可能にしている。このアプローチが地方の課題解決や新しいアイデアの創出に有効であると紹介された。
懇親会では猿渡氏著書のサイン入り本「With AI」を賞品に、じゃんけん大会で盛り上がった。