イノベーションとは何か
日時:2018年1月26日(金)12:40~17:15
申込件数:56
今回の例会は、日本におけるイノベーション論の権威である関西学院大学 経営戦略研究科 玉田俊平太教授をお招きして、日本企業が破壊的イノベーションに負けず、逆にそれを起こしていくためのアプローチについてご講演いただきます。
そもそも正しく理解されていないことが多い「イノベーション」について、貴重な知見を得ていただくことができます。
また、前年度最優秀賞としてご発表いただく工学研究社の今枝誠氏は、デンソーにおいて技術者育成部門を束ねた経験をもとに 独自に編み出された「あるべき姿を描く10通りの超常識思考技術」等を用いた人材育成を展開されています。
技術者を魂から鍛える育成手法をお聴きいただくことが出来ると思います。
いずれも年始を飾る素晴らしい講演と発表になっております。どうぞお楽しみください。
例会担当副会長 下川哲平(株式会社遠藤照明)
ENDO堺筋ビル 2階会議室
地下鉄中央線・堺筋線「堺筋本町駅」下車12番出口出て徒歩1分
遠藤照明 下川氏 / プロジェクトP&A 山口氏
13:20-13:40 | 【ご挨拶】 |
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13:40-14:45 | 【研究発表(前年度最優秀賞)】 21世紀の時代の流れとして、顧客ニーズに応え一途に「技術・技能」を追求すれば良かった今までの「How to」 の時代から、自分自身の考えを持ち「何故必要」で「何をやるべきか」といった新たな価値観・新たな商品像・新 たな事業像を源流から考えねばならない「Why What」の時代に入り、「具体的に、どうやってミッション、ビ ジョンを描いたら良いのか?」という悩みを抱えるビジネスパーソンが増えています。 |
14:50-15:10 | 【関西EACの活動紹介】 |
15:20-17:10 | 【特別講演】 |
17:10-17:15 | 【関西EACからのお知らせ】 |
17:45-19:45 | 【懇親会】 |
2018年度オープン例会の会場は、下川副会長・遠藤照明さんの会場をお借りして2テーマを実施
・前年度最優秀賞の『21世紀を担うキーパーソン育成のために』 工学研究社 招待講師・MI人材開発研究所代表・名古屋工業大学大学院 産業戦略工学 非常勤講師・元 株式会社デンソー技研センター 常務取締役 技術研修本部長 今枝誠 氏
・【特別講演】「破壊的イノベーターに成るためのステップ」 関西学院大学 経営戦略研究科 教授 玉田俊平太 氏
又オープン例会は会員以外の方にも、KEACの活動を知って頂く機会として、活動報告や2018年度の活動方針やスケジュールを発表
『21世紀を担うキーパーソン育成のために』会員限定資料:今枝氏資料)発表最終版2018.1.26 送付版
1.時代の大きな変化
2.日本流ものづくりの原動力
4.これからのものづくり
5.次世代を担うキーパーソンが必要とする能力
6.デンソーにおけるキーパーソンの育成
・モチベーション研修
・イノベーション研修
コンセプトを創造する4つの思考ステップ
ビジョンを描く10の超常識思考技術
自身の技術者としての経験や教育者としての経歴から、人のマインド・モチベーションと技術者としての価値観(技術者魂)という定量できない概念を、モデル化し教育体系を確立してきた今枝氏の素晴らしい講演でした。
特に10通りに体系化した超常識思考技術は、幸せという最上位概念に向かうための技術者としての志向性を鍛えるアプローチとしてデンソーでの社員教育に実践されており、デンソーが弛まず最先端のテクノロジーを追求するマインドの醸成につながっていることがよくわかりました。
「破壊的イノベーターに成るためのステップ」会員限定資料:玉田氏資料)破壊的イノベーターに成るためのステップ
1.イノベーションとはなにか?
2.ディスラティブ(破壊的)イノベーションとはどのようなものか?
3.破壊的イノベーションを起こすには?
4.イノベーション・マネジメントにおける留意点
ものづくり企業に務める人なら必ずや『イノベーションを起こす』というキーワードが社内に流布すると思いますが、このイノベーションという言葉が組織内で正しく理解され共有化されていることは稀です。
玉田先生はイノベーションとはそもそも何かということを非常に平易にわかりやすく説明してくれました。
その上でようやく、ではイノベーションはどのようにすると起こりやすいのかという議論をすることができます。
玉田先生のお話はすべての参加者が自社に持って返って議論をし、イノベーションの理解と実践をするための強力な支援になったと思います。
懇親会の風景