第403回例会

設計技術のノウハウの蓄積と活用について

日時:2007年2月9日(金)09:45~17:00

設計技術におけるノウハウ蓄積と活用がクローズアップされ、電子化によるデータベースの構築といった「入れ物」の提案が多く出されています。しかし、それと同時に重要なのは、その中身であるノウハウです。ここでは、設計技術におけるノウハウをどのように記述し、蓄積・活用していくかを考えてみます。

場所

富士ゼロックス株式会社(大阪市) Document CORE Osaka
大阪市中央区本町3-5-7  御堂筋本町ビル1階

交通手段

地下鉄御堂筋線 本町駅下車 3番出口上ル

備考

司会:石岡氏(住金デザインエンジ)

スケジュール

9:45〜9:55

開会のご挨拶

10:00〜11:00

研究発表1
「ハーネスCADの導入事例」
コマツ 開発本部 建機第一開発センター
CAD/CAMグループ チーム長 高田 徹 氏

コマツでは建設機械の設計部門において、1996年から本格的な3DCAD導入を始めており、現在ではほとんどの機種の新規開発で3DCADが使われている。3DCADの導入により、
1.3DCAD機能を活用することによる設計業務の効率化
2.デジタルモックアップに代表されるように、製造部門を交えた質の高い事前検討
3.CAE連携による品質や性能の作りこみ
などの成果が上がっているが、電装ハーネスや油圧ホースと言ったいわゆる「筋モノ」においては、その恩恵を被っていない。電装ハーネスの新規開発においても、効率の向上が思うようにはかどらず、組立時の実装不具合の原因になっていることも多かった。
この度、ハーネスCADを導入し回路図と部品図間での情報連携により、図面作成工数の約30%を削減できた。又、3DCADとの情報連携により、部品図作成工数の約60%が削減できることを期待している。その導入事例について紹介します。

11:00〜12:00

デバイス発表
「設計者自身が解析し、工数短縮を実現する解析システム:NAVIAシリーズ」
積水化学工業株式会社 環境ライフラインカンパニー 京都研究所
ESS Project   西浦 光一 氏

設計者自身が、決められた手順に沿って容易に解析できるシステムを構築し、工数短縮を実現しました。それら社内で培ったノウハウを基に商品化し外販をしています。ここでは CAEを用いた効率設計システムを実現する要素技術とその事例の一部を紹介します。

12:00〜13:00

昼食 休憩

13:00〜14:00

デバイス発表
「仮想検証シミュレーター(VPS)機能概要のご紹介」
株式会社富士通九州システムエンジニアリング PLMソリューション統括部
エンジニアリングソリューション部   山口 孝 氏

製造フロー作成・組立性検 証・作業指示書への3次元データ活用等、組立性の早期検証や生産技術部門の業務効率化のための機能を中心に、VPSの機能全般についてご紹介いたします。

14:00〜15:30

講演
「直動ベアリングの使い方のポイント」
THK株式会社営業技術部AE部 プロフェッショナルセールス  吉田 時男 氏

直動ベアリングの使い方について、カタログには記載されているが、設計者が見落とし易いポイントを事例を交えて紹介します。特に、直動ベアリングはボールねじとの組み合わせで使うことが多く、その組み付けについてのノウハウについても説明します。

15:30〜15:40

休憩

15:40〜17:00

パネルディスカッション
「設計技術のノウハウの蓄積と活用について」
1)趣旨説明および司会進行  : オムロン株式会社 田村 隆徳氏
2)パネルディスカッション
コマツ:高田 徹氏
積水化学工業: 西浦 光一氏
富士通九州システムエンジニアリング山口 孝氏
THK:吉田 時男氏

17:15〜19:15

懇親会 会場近くのお店で懇親会を開催します。
参加費3,000円は当日お支払いください