生産技術
日時:2025年9月12日(金)13:30~17:00
申し込み/状況 参加人数: 50人
■ 開催日時: 2025年9月12日(金)13:30~
■ 開催場所: HILLTOP株式会社
〒611-0033 京都府宇治市大久保町成手1-30
■ 担当幹事 : KYOSOテクノロジ 神田氏 / MAKErs SENSEE 中谷 氏 / NTT西日本 下川氏
■ 申込締切日: 2025年9月5日(金) 締切りました
■ HILLTOP様 受付開始時間:13時10分~
■ 【重要】各自名刺フォルダーを用意し名刺を身に着けてください(会員同士の交流を図る為)
※各社のIDフォルダーでもかまいません
■ 会場参加:定員30名
会場定員30名 ※1社2名まで会場参加に変更します。定員に達したため締切りました。
■ オンライン参加:定員70名
オンライン会議室のインビテーションはログイン後に出欠入力すると、最下部の「イベント回答者用情報エリア」に表示されます。
JR新田駅より徒歩15分
近鉄大久保駅より徒歩15分
※駐車場の用意はありませんので公共交通機関をご利用ください
■ お問い合わせは 関西設計管理研究会 お問合せフォームから問い合わせください。
| 13:30~13:45 | 【開始挨拶】 関西設計管理研究会 事務局長 河添 俊幸 氏 【会長挨拶】株式会社LIXIL 垂水 伸輔 氏 |
|---|---|
| 13:45~14:15 | 【事業紹介および研究発表】 デジタルモノづくり 独自のHILLTOP Systemにより、多品種少量生産・5軸MCの24時間無人稼
|
| 14:15~14:25 | 休憩 |
| 14:25~15:55 | 【工場見学および質疑応答】 HILLTOP Systemが稼働する工場見学 |
| 15:55~16:00 | 休憩 |
| 16:00~16:50 | 【研究発表】 装置・治具設計とAIの現在とこれから ・量産製品設計と一品物の装置・治具設計との違い |
| 16:50~17:00 | 次回例会案内・集合写真 |
| 17:15~19:00 | 【懇親会】
|
今回の講演で、日本のものづくりがデジタル技術とAIによって、いかに優しく、そして力強く進化しているかを知り、とてもワクワクしました。設計と製造、それぞれの現場で、人の知恵と経験を最大限に活かす工夫が凝らされている点が感動的でした。
まず、クリエイティブマシン代表の芳賀氏のお話は、産業機械や治具といったカスタム設計(装置自設計・一品物)の世界に光を当ててくれました。この種の設計は「工数を減らす」ことが重要で、スピード感が命です。従来の複雑な3次元CADとは異なり、IronCADは、直感的なツールであるトライボールやカタログを使うことで、設計をグッと楽にしてくれます。デモンストレーションでは、概念設計がわずか20分ほどで終わる様子が示され、設計の負担が大幅に軽減されることが分かりました。AIが複雑な機構設計を担う時代は5年、遅くとも10年以内には来るとの見通しが示されましたが、だからこそ、設計者である人間は、AIに任せられる部分は任せ、空いた時間で創造的な作業を行うことに集中すべきだという提言は、未来への明るい指針だと感じました。
次に、HILLTOP株式会社の事例は、製造現場の常識を覆す、努力の結晶でした。同社は、月に何千もの新しい部品を作る**「超多品種少量生産」を得意としています。その秘密は、約40年にわたる職人さんの熟練の技(ノウハウ)を、「オペレーションリスト」という形で徹底的に数値化・したことです。これにより、経験のない社員(約85%が文系出身者)でも、最適な加工プログラムを効率よく作れるようになったそうです。さらに、このプログラムはPC上のバーチャルシミュレーションで安全性が100%保証されるため、機械は夜間や休日も24時間無人で動き続けることができます。数々の失敗と、「シミュレーションを信じろ」という社長の強いリーダーシップを乗り越えて完成させたという話は、胸を打ちました。現在、この膨大なデータを教師データとして活用し、AIが自動でプログラムを作る「AIキャノン」**の開発にも取り組んでおり、ものづくりの未来を牽引しています。
共通して感じたのは、AIが来る前に、まず人間の「技」や「業務」を整理し、システム化・データ化することが、効率化の土台になるということです。技術の力で、人々が単純作業から解放され、より価値のある、創造的な仕事に集中できるようになる—これは、日本のものづくりの競争力を高めるだけでなく、働く人にとって本当に優しい変革だと感じました。
