第410回例会

モノづくりを考慮した設計の取組み

日時:2008年1月25日(金)09:45~16:45
申込件数:45

モノづくりを効率的に進めるために、さまざまな設計情報をIT化、システム化する取組みがなされています。

特に、生産拠点のグローバル化が進み、国境を越えて設計情報の伝達の機会が多くなってきました。

しかし一方では、設計部門とモノづくりの現場が遠くなり、新たな課題も発生しています。

本例会では、モノづくりの効率化の推進とそこに発生する新たな課題について検討します。

場所

富士ゼロックス株式会社(大阪市) Document CORE Osaka
大阪市中央区本町3-5-7  御堂筋本町ビル1階

交通手段

地下鉄御堂筋線 本町駅下車 3番出口上ル

備考

司会:萩尾氏(株式会社ジーエス・ユアサ パワーサプライ)

スケジュール

9:45-10:00

開会の挨拶・連絡事項

10:00-11:00

【研究発表1】
「グローバル生産を支えるトレーサビリティシステムの活用」
富士ゼロックス株式会社 モノ作り技術本部 モノ技プロセス改革グループ  村野 浩 氏

富士ゼロックスでは国内海外の全生産拠点にトレーサビリティシステムを構築し、従来16日かかっていた生産履歴調査を1日で行えるようになりました。中国や韓国など、国をまたがって瞬時にトレースすることができる情報システムと、トレーサビリティシステムの生産管理や品質管理への発展的な活用方法について活動の経緯とシステムをご紹介します。

11:00-12:00

【研究発表2】
「シャープにおける3次元設計の活用法とモノづくりプロセスの革新」
シャープ株式会社 生産技術開発推進本部 設計システム開発センター設計プロセス開発室
主席研究員 清水司朗 氏

3次元CADの本格導入以来10年が経過し、3次元設計の普及、ならびに技術者育成の推進によって定着するに至っています。 その間、当社の設計基準やノウハウに基づく独自設計機能や設計検証機能の開発など、効率化を徹底追及してきた。今回は、今尚、進化を続ける取組みの一端をご紹介します。

12:00-13:00

昼食 休憩

13:00-14:00

【研究発表3】
「紙ベースでの標準部品検索・選択からの脱皮と課題(標準化設計環境構築への地道なトライ)」
三菱電機情報ネットワーク(株)PDMシステム開発課 担当課長 杉浦 達也 氏

設計標準化の原点ともいえる部品の標準化では標準部品リストからの検索・選定が一般的ですが その取組みの歴史が古いために、手書き・紙ベースでの標準部品リストの運用が多くの事業所で残っています。部品革新速度/調達製変化/環境適合ニーズに適合させながら設計者の利便性を向上するために、IT活用での仕組み化に取り組んでいるが、そこでの紙ベースからデータベースへの効率的変換や人依存の最新化維持・紙依存の活用からの脱皮で奮戦している状況について報告します。

14:00-15:00

【デバイス発表1】
「CG技術の最新動向」
オートデスク社 メディア&エンターテイメント リーダー 宋 明信 氏、加瀬 秀雄 氏

近年、映画、ゲーム業界において、CG(コンピュータグラフィックス)技術が急激に進歩しています。CGで表現される精密度が高まり、たとえば人間のCGでは、髪の毛1本1本が詳細に表現されるようにまでなっています。弊社のCGソフトの紹介と業界動向をご紹介します。

15:15-16:45

【パネルディスカッション】
テーマ:「モノづくりを見直す」
海外への生産拠点の移転とともに、モノ作りを理解していない設計者が増えつつあります。その原因の1つには、設計部門とモノ作りの現場が離れてきたことが挙げられます。これらの課題を如何にすれば克服でき、設計品質の向上ができるかディスカッションします。

17:15-19:15

【新年会】
場所:えびのや 備後町店
TEL 06-4964-5710 http://r.gnavi.co.jp/k100603/
会費:2,000円